だれが「音楽」を殺すのか? (NT2X)

だれが「音楽」を殺すのか? (NT2X)


だれが「音楽」を殺すのか? (NT2X) だれが「音楽」を殺すのか? (NT2X)
翔泳社 翔泳社
¥ 1,659

デジタル音楽の行方
音楽未来形―デジタル時代の音楽文化のゆくえ
日本の音楽産業はどう変わるのか―ポストiPod時代の新展開
音楽は死なない!―音楽業界の裏側
Jポップとは何か―巨大化する音楽産業 (岩波新書)

■ネット時代の音楽ビジネス 評価5 日付2005-09-22
なぜライブドアが音楽サービス(エンコード・サービス現在は休止中)をはじめようとしたのか、その時代的背景。また、DRM(デジタル・ライツ・マネージメント)などのネットでの著作権保護がどのように変遷し今に至っているのかをわかりやすく教えてくれる。これからネットで音楽ビジネスを考えている方には必読本。
■すべての音楽ファン必読 評価5 日付2005-04-13
音楽配信メモで知られる津田大介さんによる音楽産業とテクノロジーについて書かれた本。内容は(1)レコード輸入権-洋盤が聴けなくなる?(2)CCCD-コピーできないCDの悲劇(3)違法コピーとファイル交換(4)音楽配信サービス-埋まらない日米の格差(終章)音楽のこれから、という章で構成されている。
音楽ファンとしての熱い視点と、ライターとしての冷静な視点が両立している点がすばらしい。
■双方の主張を総覧できる1冊 評価5 日付2005-02-18
ネットに音楽論壇のような世界があることは、一般にはあまり知られていません。本書はその中心的ウェブサイトである音楽配信メモの著者が、最近の主要な論点「レコード輸入権」「CCCD」「違法コピーとファイル交換」「音楽配信」についてまとめたものです。

本書が優れているのは、幅広い立場の意見をきちんと集めていることです。著者は一通り論点を書き出した上で、「私はこう思う」と述べています。意見に賛同するかどうかは別として、議論を俯瞰したい方には重宝します。また著者の提言はたいてい推量形か疑問形で結ばれます。消費者の権利拡大による音楽文化の発展は、業界の被害と同様に不明確だからです。これもまた著者の誠実さを示していると思います。

生産者と消費者では後者の方が圧倒的に多いので、ふつうは消費者寄りの発言が受けます。著者は消費者なので、当然本書も大筋で消費者寄りなのですが、無理筋の生産者批判への反論も多々織り込まれています。あとがきにも「業界を批判する前に勉強すべき」との主張がありますが、都合のいいところだけ拾い読みするのではなく、じっくり読み込むことを勧めます。

カセットテープは庶民の盛り場から生演奏を駆逐しました。音楽がパッケージを失いデータとして流通していく今後、生業としての音楽の道はいっそう狭まります。価格破壊で「市場」が縮小していく経済状況の中、音楽業界のサバイバルから目が離せません。


■いい勉強になりました 評価3 日付2005-02-05
レコード輸入権、CCCD、ファイル交換、音楽配信について熱く丹念に追われた本。勉強になります。文章のせいというより、音楽が置かれている複雑な状況のせいで読みにくい部分もありましたが...。課題多いですね、音楽業界。でも既得権にすがる状況、過去のしがらみにがんじがらめになる状況って、ふと横を見るとそこにも...。これから変わっていく時期なのかもしれないので、この本が過渡期の記念碑になることを、いち音楽ファンとして祈ってます。
■アーティストとリスナーの新しい信頼関係を作るために 評価5 日付2004-12-19
本書は(1)レコード輸入権-洋盤が聴けなくなる?(2)CCCD-コピーできないCDの悲劇(3)違法コピーとファイル交換(4)音楽配信サービス-埋まらない日米の格差(終章)音楽のこれから、という章で構成されている。音楽ファンなら誰でも関心あるテーマだろう。大昔、FM放送の黎明期に「エア・チェック」なるものが流行った。放送を録音するのである。ソースを買う費用が助かったし、専門雑誌は細かい番組表を競っていた。でも気にいったものは結局多くの人がレコードを買ったと想像される。やがて放送局は曲の途中に音声をかぶせて「邪魔」するようになったのだが、レコード会社の圧力があったのだろうか。次に携帯カセットデッキが現れた。音源はCDになり、コピーして持ち歩くようになった。「個人が使用する限り」ということで著作権の問題はクリアされていた。しかしパソコンでCDをコピーできるようになった辺りから様相は一変したようだ。MP3のような技術が音楽業界を不安に陥れ、そこで生まれたのがコピーできないCCCDだったようだ。しかしこのシステムは極めて評判が悪いようだ。音楽CD売れ行きの落ち込みの原因とみる向きもあるようだ。著作権を尊重することは当然のことだが、著作権保護という名目で音楽文化の発展が損なわれていないだろうか? 著者はアーティストとリスナーの新しい信頼関係について提言している。
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