コンピュータの発明
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¥ 2,940
エニアック ― 世界最初のコンピュータ開発秘話
コンピューター200年史―情報マシーン開発物語
スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書 395G)
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
■日本語の読みにくさに打ち勝って読了できるか! 評価4 日付2008-07-26大変に面白い本だと思います。もともと学者ではなくエンジニアの方らしいもので,客観性を意識したものではなないだけに,その内容を鵜呑みにするのではなく,これをベースに考察を重ね,いろんな意見の方々と議論するのに最適なものです。その意味では日本のコンピュータ史の定番になってしかるべきでしょう。
ただし,非所に残念なことは,おそらく編集者が介在していないことで,誤字や脱字,表現の統一など,そもそも「読み物」として成立しないのではないかと思われるひどさです。内容が素晴らしいだけに悔やまれます。
■内容は星4個、本の出来は星2個。 評価3 日付2004-03-27コンピューターのいろいろな概念について、エンジニアリングの観点から、発明者を明らかにしてゆく、という本。すべて一次資料を参照している、という 力作。チャールズ・バベッジの差分エンジンの詳細な解説などの他の書籍では見たことのない内容や、IPLのプログラムの発明者、デヴィッド・ウィーラーに「制御プログラム」の発明者として高い評価を与えている、など、興味深い内容になっている。
が、本としての出来は、良くない。図が分かりづらい。著者が自分で作成したモノなのだろうが、(少なく とも私にとっては)意味不明な図が多すぎた。
また、人名をすべて英語読みで統一していたが、それも違和感があった。
コンセプトとしては非常によいのですが、減点が多すぎです。
■情報系の基礎を学ぶ人は必読 評価5 日付2004-03-10コンピュータの元祖となる各機械・理論を数学的にちゃんと解説している。この数学的解説は、数学もしくは情報処理理論の勉強をしていないとちとつらい。
しかし、逆に言えば、大学の情報工学科に通う者なら、その学習した数学が、どう有機的につながって今のコンピュータを作ったのかが書かれているこの本を読むのは必須事項と言って良い。こういう切り口の授業があってもいいんではなかろうか。
編集・校正が甘すぎて、読むのがちとつらかったのが残念。
■孫引きのない良書 評価5 日付2004-01-31従来のコンピュータの歴史ものとは、一線を画す書籍。
理由
①プログラム内臓方式とは何かを明確に解説している。(他の書籍では意外と不足ぎみ)
②従来の書籍にない的確な独自の図表が各所に配置されていて、理解を助ける。(最近の雑誌の図表は色とデザインのみが華やかで内容が伴わないケースと比較すると、素朴で本質を突いている)
図表例 図2-9 「プログラム制御方式概念への道」 バベッジ
図2-10「解析エンジンの構成概念図」 バベッジ
図5-4 「プログラム制御マシーンの比較」
図5-5 「プログラム制御コンピュータの流れ」
図6-9 「電子式コンピュータのまとめ」
7.9 「プログラム内蔵方式概念のまとめ」
8.5 「プログラム内臓式コンピュータのまとめ」
③バベッジやノイマンやEDSACの歴史的位置づけとその理由が大変明解で、過去取りあげた彼らの自伝的解説・映像とはかなり趣きを異にしており、参考になる。
■名著というよりも、奇書 評価1 日付2004-01-14 子供の頃に、
「大坂城を築いたのは、誰ですか?」
というクイズがあった。「豊臣秀吉」と、答えた人は不正解で、答えは、「大工さん」。
もちろん、子供流の冗談なのだが、こういうことを、大人になっても真顔でいう人がいたのには、驚きだ。
「豊臣秀吉なんか、ちっとも偉かない。彼は大坂城どころか、兵隊の寝泊まりする長屋だって満足に建てられない男だろう」
「大阪城を設計した、大工の棟梁だって、ちっとも偉かない。彼は柱一本だって、自分で建てたわけじゃない」
「いちばん偉いのは、棟梁がおおざっぱに引いた図面を解釈して、ちゃんと建つように柱を組み上げた、現場の大工さんだ」
能澤徹氏の主張をまとめると、おおむねこういうことになる。
彼にあっては、ノイマンやチューリングなどの理論家は、回路などの実装技術をまったく知らないど素人であり、彼らの理論は笑うべき空論ということになる。彼は開発思想や設計理論に関しては、頭から評価しない。彼が評価するのは、設計者が実装者を兼ねているばあいだけである。それを彼は、「エンジニアリング」という言葉で集約している。驚嘆するばかりの、技術者至上主義である。
どうやら能澤氏には、アカデミズムや理論家に対する、根強い反感があるらしい。その向きに対しては、技術的な無知をあげつらうばかりでなく、人格的な攻撃まで展開する。
原書に丁寧にあたる姿勢は尊敬に値するし、目から鱗の新発見もたくさんあった。古典的なコンピュータの設計を、ここまで詳しく再現した努力には頭が下がる。その意味では、希有な労作であると思うのだが、いかんせん著者の姿勢が極端すぎる。
ただし、通説と化しつつある星野力氏の「プログラム可変内蔵方式」という概念を批判したくだりは、評価できる。せっかくいいことを言っているのだから、たんなるアカデミズム批判に終らず、もっと真正面から十分な議論を展開して欲しかった。
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